人間喜劇
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 『NHKスペシャル「明治・ゆとりか学力か」』を見た。

 試験に追われて実のない教育しかできない反省から、ゆとり教育を施すも学力の低下にゆりもどしが起きるというどこかで聞いた話が、明治の当初の初等教育界で行われていたことが紹介された。

 教育の目的と手段という論点があると思うが、ここでは手段について一考。

 明治の教育の様子を見るにつけ、教育の手段について何とかならんのかと感じた。




●一斉授業

 江戸時代の寺子屋の教授法は、先生の場所は特定されておらず、めいめいの子ども進度に応じてつくかたちがとられていたという。

 明治になり学校という空間、教室という空間が用意されて、組織的に大人数に教える「一斉授業」がとられたとき、先生は教壇に立ち、子どもはおしなべて教壇に向かう体制がとられた。

 当時は、学校で習うことが人生において利用されうるレベルのものだったから、その形式が正解なのだと思う。読み書き算盤、情報収集と生活基盤を成り立たせるために重要な要素である。



 いっぽう、現在の学校教育での教科とは、人生につながりにくい、抽象的なものが含まれる。歴史知識、英語の文法、化学など。

 そうしたものを教える際には、子どもにとっての強い動機付けがなされないと、教団に向かう姿勢の維持は困難になってくるのではないだろうか。

 個性重視が叫ばれる昨今、その子どもの将来につながるもの、興味を持つものを教えることができなければ、対面型の教授法の維持は難しいように感じる。話を飛躍させて結論をいえば、組織的な教育は日本のような成熟社会では不可能と思う。

 求めるもの、求められるものは個人で差がある。それを提供できなければ、子どもはそっぽを向く。当然だ、この情報社会で、子どもは学校で教えられることよりおもしろいこと、自分に必要なことを知っているからだ。だから、個人に合わせた教授内容が必要だと思う。

 これは、組織的教育の不可能を意味するのだ。



●黒板とノート

 社会ではパソコンやモバイルというツールが情報取得手段として主役をはっている。

 そんな時代に黒板に書かれたことをノートに書き写す形式の、なんて無意味なことだろうと思う。

 自分がどこまでの範囲を知識として備えていれば(記憶すれば)事足りるかを知り、詳細の情報は自分の手の届く範囲に保持しておくことが重要なはず。黒板とノートというしくみは、それを無視している気がする。

 実際、明治期の教育現場では、家庭の経済状況から教科書を買えない子どもが多く、掛図という教授内容を記した大きな紙を教壇に掛けて、授業を展開していたという。ノートもない時代。その場で教授内容を覚えこむために、石盤に書いては消しを繰り返していたという。こちらの方が、重要なことを記憶するという意味で理にかなったしくみだ。



●学歴社会という平等

 「手段」についての言及は以上。ここでは、学歴社会ってそんなに悪いのかという疑問を呈してみたい。

 明治以前は、士農工商という厳然たる身分社会で、できるできない関係なく、身分でその人の地位は決まっていた。それが明治の四民平等で、少なくとも「学問ができるできない」でその人の地位がはかられるようになったわけだ。まさしく平等だと思う。

 国民のほとんどが高校まで進学できる時代。機会は平等に与えられている。実力と努力ではかられるのだから、平等を標榜してよいシステムだと思う。

 学歴社会の欠点は、学問ができることが、ビジネスに役立つわけではないというところだろう。日本の世の中はもう知識を要求する社会を脱して、知恵を要求する社会になっているわけだ。知恵こそが実力とみなされる社会において、学歴重視は乖離を生むことに他ならない。どうやら現在は学歴注視レベルのようだけども。



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