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『ロビン・フッド』
【※ネタバレあります※】


ロビンフッド 特別編集版 スペシャル・エディション
原題:ROBIN HOOD: PRINCE OF THIEVES
製作年:1991年
製作国:米国  143min.

監督:ケヴィン・レイノルズ
出演:ケヴィン・コスナー/モーガン・フリーマン/クリスチャン・スレイター/メアリー・エリザベス・マストラントニオ/アラン・リックマン/ニック・ブリンブル/マイケル・マクシェーン/マイケル・ウィンコット/ジェラルディン・マクイーワン/ダニエル・ニューマン/ジャック・ワイルド/ショーン・コネリー


ロビン・フッド<プリンス・オブ・シーヴズ> - goo 映画
ロビン・フッド@映画生活
ロビン・フッド - allcinema ONLINE


内容紹介:
12世紀後半のイギリス。十字軍遠征より帰還した貴族ロビンは獅子王リチャード不在の間に変わり果てた故郷の姿を見る。圧政を強いるノッティンガムの代官に立ち向かうべく、ロビンはシャーウッドの森を居城とし仲間と共に戦いを開始した。最もパワフルでスピーディーなロビンフッド映画で、その古色蒼然とした題材からは想像つかないアクション・シーンが展開される。ペン・デンシャムとジョン・ワトソンの濃密度の脚本を、これが初の大作となったK・レイノルズがダイナミックに映像化。決して巧妙ではなく、どちらかというとプリミティブな演出スタイルだが、本作には良くマッチしている。時代考証やリアリティの不備など語るに足らず、ロマンスあり笑いありで2時間半を一気に見せる極上の一大冒険娯楽活劇。感涙必至のスペシャル・ゲストあり。

評価:★★★★★(5点/5点)
冒険物の王道。ストーリーよし。脇を固める俳優の演技よし。
・2005/11/01 衛星第二(録画)


 久しぶりに観賞して、いまは見る影もないけれども、ケビン・コスナーの映画は好きなものが多いなあという思いを新たにした。映画館と僕の関係の歩みを考える中で、東映マンガ祭りなどのアニメを卒業して、洋画を見るようになったきっかけは、『ロビン・フッド』の予告編だったと思う。結局上映を見に行ったかどうかは覚えていないのだけれど、予告編だけは印象的な記憶として今も残っている。僕の思春期の映画館には、ケビン・コスナー主演の映画があふれていた。

 そんなことを思いながら見ていたのだけれど、ストーリー展開はやはりおもしろい。古典から題材をとってきただけあって、王道の安心感があるし、ヘタな脱線もないのがよい。物語のいろいろなところに伏線がまかれていて、それを収束させる小気味よさもレベルが高いと感じた。



 脇を固めるモーガン・フリーマンとアラン・リックマンもよかった。モーガン・フリーマンは異国の地でロビンに従うアジームとして、いい味出していたと思う。もともとシブい役回りなのに加えて、クライマックスで民衆を鼓舞するシーンはなかなかいい。"I have fulfilled my vow."のセリフもまたかっこいい。アラン・リックマンはというと、独特の演技で、悪役を印象深く演じている。また、最後に「自分だって一度は清いことをしたいのだ」と発言するように、悪役なりに筋が一本通っているのがいい。

 いっぽうで、90年代の価値観だなあと思わせるシーンが多々見られたのがロビンのキャラクター造詣で、あまり魅力的には感じられなかった。中世を舞台にしながら、十字軍の参戦の経験から人間が平等であるという思想に辿り着かせるのは安易すぎる。アジームや森の民を味方に引き込むには仕方ないのかもしれないけれども、この安易さは古い価値観を思わせる。

 けれども、ロビンは究極的にはリーダーであることを好む。だから、森の民たちの間に突然入っていったにも関わらず、自分が今日からリーダーになると勝手に宣言し、自分の価値観を彼らへ押し付ける。人間は平等であるという思想との矛盾が見られるにも関わらず、ロビンには葛藤はない。安易なキャラクター設定をしたものだ。



 劇中の弓矢を射るシーンはどれも印象的な描き方ばかりで、その点はかなり好きだ。カメラを射られた矢に乗せて、前の矢をパックリと二分させたりとか、ロビンが炎をバックに火矢を射るシーンがそれだ。どうせならウィリアム・テルのリンゴのエピソードも借りてきてもよかったかもしれない。少しあざといか。。。

 ラストの特別ゲストもまたよかった。とびきりのサプライズだろう。最後にこの人が全部もっていってしまった感もある。やっぱり存在感がある。

 それを補うかのように、キスシーンを濃く描いて映画は終了するわけだが、ラストの神父の一言が気になった。

 神父はこう言う。"Come on, get out of it. We waste good celebration time."

 僕が見た桜井裕子氏翻訳のテロップはこうだ。「その辺にしとけ 早く酒を飲ませろよ」。神父が大の酒好きであることを踏まえてのセリフだ。

 でも、僕が今まで何度となく見てきた民放放送の吹き替えではこう言っていたような気がする。「おいいい加減にしろよ。熱すぎて森が火事になっちまう」

 比べてみると吹き替えもなかなかおもしろい。基本的に吹き替え版は見る気がしていなかったのだが、声優や翻訳の頑張りを再評価しようと思った。神父や代官の声などは、吹き替え版のほうが印象的でキャラクターが立っているのだ。次に民放で流れるときには、こんなところも注意して見てみたい。



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コメント
この記事へのコメント
>映画三昧さん
- hcomedy #2mK3jtMU | URL |
お返事が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
いまのケビン・コスナーを見ていると、こんな記事を書くのはちょっと恥ずかしいのかなという気もしたのですけれど、やっぱり自分の思春期に深く関わった作品として、僕の尺度で評価したいなと思って書いた次第です。好きなんですよ、この映画(笑)。
ちなみにおっしゃっている作品については全然知りませんでした。そこまで一生懸命チェックしてないので。。面目ない。。
2005/11/19(Sat) 06:12:52[ 編集 ]
数本のTBありがとうございました!
- 映画三昧 #- | URL |
『ロビン・フッド』に★★★★★(満点)を付けてしまうアナタが大好きになりました。
私もケビン・コスナーの映画は、それなりにみんな面白いと思っています。なかでも、『ロビン・フッド』は彼のキャリアの絶頂期の大ヒット作として、私も楽しく見ました。
彼の西部劇最新作『オープンレンジ』(全米では昨年、トップ10に入る中ヒット作でした)が日本では劇場未公開なのが、とても残念ですね。
ご覧になってますか?(私はまだなんですけど…)
2005/11/08(Tue) 03:41:18[ 編集 ]
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これほど、「うわーこの映画狙いすぎだよぉー」って思った映画はこれをおいて他にはありません↓タイトル:ロビン・フッド主演:ケビン・コスナー出演:アラン・リックマン、モーガン・フリーマン監督:ケビン・レイノルズこの映画のお話は、囚われの身であった
2005/12/27(Tue) 01:19:29
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