人間喜劇
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『ヘイフラワーとキルトシュー』
【※ネタバレあります※】


ヘイフラワーとキルトシュー原題:HEINAHATTU JA VILTTITOSSU
製作年:2002年
製作国:フィンランド  72min.

監督:カイサ・ラスティモ
出演:カトリーナ・タヴィ/ティルダ・キアンレト/アンティ・ヴィルマヴィルタ/ミンナ・スローネン



ヘイフラワーとキルトシュー|Hayflower & Quiltshoe ムーミンの国、フィンランドからやってきた とびっきりかわいい姉妹の物語 - オフィシャルサイト
ヘイフラワーとキルトシュー - goo 映画
ヘイフラワーとキルトシュー@映画生活
ヘイフラワーとキルトシュー - allcinema ONLINE


内容紹介:
 本国フィンランドで大ヒットを記録した7才と5才のキュートな姉妹が主人公のファミリー・ドラマ。仕事で忙しい両親に代わり、妹の世話と家事を一手に引き受ける姉の健気な奮闘を描く。シニッカとティーナ・ノポラ姉妹による人気児童文学を映画化。
 7才と5才の姉妹、ヘイフラワーとキルトシュー。なかよしの2人はいつも一緒に遊んでいた。ジャガイモの研究のことしか頭にないパパと大学出で家事が全くできないママ。両親2人はそんな状態だから、妹キルトシューの面倒も家事も全てしっかり者の姉ヘイフラワーに任せきり。そんなヘイフラワーの気持ちにお構いなく、キルトシューはワガママのし放題。ところが、あと1週間するとヘイフラワーは小学生になり、学校へ行かなければならない。キルトシューのことと家のことは一体どうなってしまうのか、ヘイフラワーの心配事はつのるばかりで…。

評価:★★★★☆(4点/5点)
わがままな次女に懐かしい思いをするも、よく考えると意外と深いかも。。。
・2005/10/17 MOVIX橋本


 いい年した男がこんなメルヘンでかわいい映画を一人で観にいくわけにもいかず、知り合いに頼んで無理矢理一緒に観てもらった。女の子にとっても結構好評のようだ。

 モチーフは、わがまま放題に育てられた次女としっかり者の長女というもの。この構造は世界共通に見られるものなのだなと胸をくすぐられる思いがした。

 長女はひたすら我慢を強いられ、次女の成長は一向に期待しないし、そう仕向けようともしないのは、世界的に間違った認識であると思う。なぜなら僕が長男として育てられ、「お兄ちゃんなんだから」を強いられてきた記憶があるからだ。

 冒頭からつらつら述べているように、子どもの世界の話だけど、僕の場合は童心に戻ることは不可能だった。長女と次女の関係というものに思いをいたすとき、こんな時代があって微笑ましいと思うだけにはとどまらず、子どもの育成に関して、世界的に一考を必要とすると思ったものである。



 ところで、本編の前に十分程度、もぐらと星の物語の絵本が流れる。フィンランドのお話のようだが、退屈極まりない。絵本に似合わず、言いたいこともよく見えてこないし、話もおもしろくない。バーターか何かで挿入されることになったのだろうか。まあ、その国の文化の気質を見極めてからバーターの物語は挿入しろと言いたい。



 さて本編に戻ると、ムーミンの国でつくられたこの物語、たぶんにファンタジーの要素があったのではないかと、観賞二日後に思いついた。二人の姉妹の生活の物語として話はすすんでいるのだが、ところどころで幻想の国、想像の世界に入り浸っている節がある。

 幻想の国へと旅立つ装置は何かというと、「お隣さん」である。何を仕込んでいるのかという程丸々と大きなお尻。二人お揃いのコスチューム。それもカラフルな衣装。言うこと為すことも何か誘惑的な響きがあるし、「お隣さん」という割にその家の場所は、姉妹の家からどれほどの距離にあるのか定かでない。また、彼女達はどうやって生活を成り立たせているのか全くもって謎である。

 姉妹の一家は、問題が起こるたびに「お隣さん」を訪れ、現実逃避を試みているのではないだろうか。キルトシューの家出が象徴的な出来事で、逃避先には「スパゲッティア」があった。

 ただ、逃避を試みてもすぐに現実の世界には引き戻されるわけで、そこで意地をはりながらも何かしら譲歩し、現実と折り合いをつけるわけである。

 そういう意味で、「お隣さん」は現実との折り合いをつけるための緩衝材の役割を果たす「逃避先」のような気がするのである。

 「幻想」だと感じる材料をもう一つ挙げると、もちろんクライマックスのイースト菌セラピーである。色とりどりのイースト菌にまみれ、それがふくらんで飛び散る様はファンタジーの色合いを感じる。

 家族は全員でこのセラピーという幻想に浸ることで、本音を交換し、現実への対応の緩衝材としていたのではないかと感じる。この後、姉妹は本音を交換して仲直りを果たすし、両親も「お隣さん」に今までの生活を肯定してもらうことで、次の一歩を踏みしめることを可能にした。

 そして、問題視されていたヘイフラワーの小学校入学は、現実的には何の解決策も講じていないのに、すんなりと迎えられている。変化があったのは、家族一人一人の心持ちの微妙な変化であり、それをもたらしたのは幻想の世界への旅だったのだろうなあと思うのである。

 こういう具合に考えていると、さすがムーミンの国フィンランドで生まれた作品だなあという気がする。

 また、この解釈は少々無理があるのとも思うので、他の解釈もあるのだろうなあと思うと、「かわいい」映画だけでは終わらせたくない深いものがまだまだ隠れているのかもしれない。



■トラックバック送信先
平気の平左:子役には勝てない 「ヘイフラワーとキルトシュー」
Cinema-Absolutism:ヘイフラワーとキルトシュー
のら猫の日記:ヘイフラワーとキルトシュー(2002/フィンランド/監督:カイサ・ラスティモ)
ナイトウカナコ・ブログ【映画/『ヘイフラワーとキルトシュー』】
Dead Movie Society★映画三昧★:フィンランドで興行記録を塗り替えた『ヘイフラワーとキルトシュー』



■関連リンク
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もぐらの宝物
- hcomedy #2mK3jtMU | URL |
ヘイフラワーとキルトシュー 公式blog:もぐらの宝物
http://blog.hayflower.com/archives/cat_50014221.html

何なんでしょうね。上記のようにお金儲けのにおいがしてますが。。。
2005/10/22(Sat) 15:23:37[ 編集 ]
- bambi@のら猫の日記 #- | URL |
>> ところで、本編の前に十分程度、もぐらと星の物語の絵本が流れる。フィンランドのお話のようだが、退屈極まりない。

そういやこのアニメすっかり忘れておりましたが、同感です(;´Д`)
フィンランドでは説話的なおはなしなんでしょうかね?
子どもにウケるような可愛い絵柄でもないし、何だったのでしょう。
2005/10/22(Sat) 03:03:58[ 編集 ]
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とにかく可愛い映画。全てが可愛い。演技やセット、どれをとっても可愛い。何もかもが可愛い作品でした。主演二人の可愛らしさを観るだけでも十分価値ある作品です。
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とびっきりかわいい~。映画の中に入りたーい。カラフルでファンシーな世界に女子ゴコロはウキウキ。とても気に入ったー7才のヘイフラワーと5才のキルトシューは仲良し姉妹。研究に没頭する父、家事の苦手な母に代わり、しっかり者のヘイフラワーはわがままなキルトシュー
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2005/10/21(Fri) 08:33:34
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