人間喜劇
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『サウンド・オブ・ミュージック』
【※ネタバレあります※】


サウンド・オブ・ミュージック原題:THE SOUND OF MUSIC
製作年:1965年
製作国:米国  175min.

監督:ロバート・ワイズ
音楽:リチャード・ロジャース
出演:ジュリー・アンドリュース/クリストファー・プラマー/エレノア・パーカー/リチャード・ヘイドン


サウンド・オブ・ミュージック - goo 映画
サウンド・オブ・ミュージック@映画生活
サウンド・オブ・ミュージック - allcinema ONLINE


内容紹介:
 ロジャース&ハマースタイン・コンビの大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化で、監督は「ウエスト・サイド物語」(61)に続きミュージカルを手掛けることになったR・ワイズ(当初はウィリアム・ワイラーの予定であった)。「菩提樹」(56)でも知られるトラップ一家の物語を、雄大なアルプスの景観や緑美しい木々、そして忘れがたき数々のナンバーで織り上げた名作だ。
 1938年のオーストリア、院長の命により厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来た修道女マリア。彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法で、七人の子供たちはマリアの事が好きになるが、父親であるトラップ大佐とマリアの衝突は絶え間なかった。だが、次第に大佐に惹かれている事に気づき悩むマリア。やがて大佐の再婚話が持ち上がり彼女は傷心のまま修道院に戻るのだが……。後半、ようやく互いの気持ちに気づき結婚したマリアと大佐が、戦火を逃れるため子供たちを連れて国外へ脱出するまでが描かれるが、この3時間近い尺を一瞬たりとも飽きさせない造りは驚異的。万人向けのミュージカル作品としては最高峰に位置するといっても過言ではないだろう。

評価:★★★★☆(4点/5点)
ミュージカル映画として存分に楽しめた。
・2005/10/16 MOVIX橋本


 行きつけのシネコンでの特別企画で、『サウンド・オブ・ミュージック』が上映されていた。ストーリーも知ってるし、断片的には何度も見たことがあるのだけれど、全編通して見たことはないし、スクリーンではなおさら未体験。ワンコイン上映だし、行かない手はない。

 日曜の昼下がりという時間帯で、リバイバル上映というのに客の入りは結構多い。年齢層は若い人が中心だったが、母娘で仲良く観に来ていた人もいた。お母さんの青春時代を、この映画を通して聞いていくんだろうな。



 さて、本編が始まり、オーストリアの雄大な景色が映されるが、冒頭はいまいちと感じた。場所ごとにブツリブツリと切って別々の景色を登場させるのだけれど、一本につなげて見せてほしいなあと思ったものだ。場所を特定しないための処置なのだろうけれども、冒頭の観る者の気持ちを盛り上げる効果としては、一本につなげてほしかったところ。別の場面では、どうでもいいところで一所を長く映しているし、どうも編集は物足りない。

 まあそんな重箱の隅をつついて楽しむ気持ちになれないのももったいない。次々と登場する歌の数々は素晴らしいと思った。歌唱力にしても、物語の中に入れ込む流れとしても好感が持てる。

 僕の中学生の頃は、音楽の教科書を『サウンド・オブ・ミュージック』に出てくる曲が席巻していたものだが、その理由もうなずける。登場する曲はどれをとっても素晴らしい。そして、耳なじんでいるものばかり。

 映画のイメージとしては、家庭教師と子ども達の交流の中で歌われる曲が主だったのだが、印象に残るのはむしろ、恋愛のシーンだった。これは、曲ばかりでなく、演技や演出という視覚的な効果があったからだろう。大佐とマリアにしてもリーゼルとロルフにしても、演出効果は特に印象的。

 You are sixteen. Going on seventeen... という歌は馴染み深いが、『サウンド・オブ・ミュージック』が出典というのは初めて知った。

 歌の他に評価すべき点を見出すと、一人も悪人が出てこないということが言えると思う。男爵夫人はマリアを家出するように仕向けているらしいが、一度言い寄られた大佐を独占しようとする気持ちと行動は当然のものだと思うし、穏当なレベルのものだろう。ふられる時の潔さもまたものわかりがよいと思う。ナチスに与する人々にしても、ただ時代の流れに流されているだけであって、純粋な言動だったように思った。

 いっぽうで、大佐の行動は筋が通らないものが多いし、リーゼルとロルフの結末が中途半端になってしまったのは物足りない。



 ところで、この物語は実話らしいのだが、たまたまとは言え、ナチスの台頭が描かれるだけで、歌から受け取る意味合いが全く異なる。

 物語の前半では、歌によって仲良く明るい家族になる過程が描かれていて、歌って気分が明るくなる素敵なものだという印象だった。

 しかし、音楽祭に一家で出場することになるあたりから、それが政治的な道具になる危険性が示される。すなわち、一家で歌う姿を舞台で見せれば、(ナチスに併合された)オーストリアも平和であることが民衆に刷り込めるということだ。

 一家は、やむをえず音楽祭に出場することになり、政治の道具となりそうになる。しかし、大佐は「エーデルワイス」に思いを込めることで、逆に祖国オーストリアのナショナリズムを高めることに成功する。ここでのナショナリズムは、名もない人々が祖国を純粋に愛する気持ちのもので、決して扇動されたものではない。いわば、下からの祖国愛の合同であった。

 この流れを見ると、歌とはただ明るく楽しいだけでなく、政治的に利用される側面を持ついっぽう、民衆の力を結集できる力もまた持っているということがわかり、深く考えさせられることになった。



■トラックバック送信先
寺娘のコザメ日記:エーデルワイスの背景にあるもの
利用価値のない日々の雑学:サウンド・オブ・ミュージック ~My Collection~



■関連リンク
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