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国語テスト、消える長文 著作権理由で訴訟も (朝日新聞) - goo ニュース

国語の長文読解問題なのに、肝心の「長文」がない。ドリルなど副教材を作っている教材出版社が小学生向けに作る教科書準拠型のテストや、大学入試の過去問題集の一部で、そんな「異常事態」が続いている。理由は著作権。長文の作者である作家らの利用許可が得られていないためだ。来月にも新たな提訴が予定されるなど、教材分野でも、著作権紛争が熱を帯びている。


 小説や評論が教科書に掲載されたり試験問題に登場したりするとき、そこに作家の価値は存在しているのだろうか

 小説や評論が単独で存在するとき、そこには執筆者の「主張」が存在しており、それが価値だと思う。そこに我々は代金を支払う。「主張」がないのなら「娯楽」という側面もあるだろう。小説などはそういうものも多い。そして「娯楽」に対して対価を支払うわけだ。

 「教材」として文章が採用されるとき、そこに「主張」や「娯楽」が存在しているのだろうか。「教材」には文章読解力の成長を促したり試したりする側面しかないように思う。そして、そこに我々は価値を見出し対価を支払う。

 とすると、「教材」における価値は問題文にこそあり、そこに「主張」や「娯楽」の価値は見出されない。問題作成者は文章を「引用」することで読解力についての教育を施そうとしているだけで、問題文の著作権は問題作成者にこそ存在すると思う。

 長文の作者たちが著作権を用いて教材に訴訟を起こすなど愚の骨頂で、価値を提供していないのに代価を求めようとするなんて盗っ人猛々しい。



 文章作者はむしろ、問題文に採用されることで広告効果を得られているわけで、むしろ問題作成者に足を向けては寝られないだろう。

 この広告効果は、問題を解く学生に対しても適用されるし、問題作成者に対しても適用されるはずだ。訴訟なんてしていたらブラックリスト入りして、教育サービス業界からは見向きもされなくなるだろうし、問題に取り上げられなくなることで、学生の目にも触れなくなってしまうだろう。



 仮に訴訟をすることを許容するとすれば、自分の「主張」を切り取られて掲載されることで、価値を損なわれたことに対するものであるべきだろう。

 問題文においては価値を提供していないくせに権利云々を叫ぶことで、問題集の業界に影響を与えることが何を意味するか。学生に対して不利益をふりまき、学生の文章読解力育成の妨げをしていることに他ならない。これは、自らの首を締める行為とも考えられ、自らの文章に価値を見出し対価を払ってくれる人材育成を放棄していることになっていると感じられる。

 目先の利益しか考えられない作家、巨視的な視野を持てない文筆家の文章など価値はないのだろうが、一部のこういった輩のせいで、日本人の文章読解力が停滞する可能性があることは残念だ。



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- 緋色のつぶやき
子ども達の国語のテストや問題集で起こっている問題。国語テスト、消える長文 著作権理由で訴訟も(asahi.com 05.09.25)著作者の言い分は正しいと思う。でも、それを受けてしまっ
2005/10/03(Mon) 16:03:17
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