人間喜劇
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『ギャング・オブ・ニューヨーク』
【※ネタバレあります※】


ギャング・オブ・ニューヨーク原題:GANGS OF NEW YORK
製作年:2002年
製作国:米国  160min.

・製作:マーティン・スコセッシ
・監督:マーティン・スコセッシ
・脚本:マーティン・スコセッシ
・出演:レオナルド・ディカプリオ/キャメロン・ディアス/ダニエル・デイ=ルイス/リーアム・ニーソン/ブレンダン・グリーン/ヘンリー・トーマス


ギャング・オブ・ニューヨーク オフィシャルサイト : HERALD ONLINE
ギャング・オブ・ニューヨーク - goo 映画
ギャング・オブ・ニューヨーク@映画生活
ギャング・オブ・ニューヨーク - allcinema ONLINE


内容紹介:
1846年、ニューヨークのファイブ・ポインツでは、アメリカ生まれの住人たちの組織“ネイティブズ”とアイルランド移民たちの組織“デッド・ラビッツ”が対立している。幼少のアムステルダムは、神父でデッド・ラビッツのボスである父親を敵のボス、ビリーに殺された。アムステルダムは投獄され、復讐を誓いながら15年の歳月が過ぎる。アムステルダムが帰ってきたファイブ・ポインツは、ネイティブズに仕切られ腐敗していた。デッド・ラビッツは既に壊滅している。それでもアムステルダムは復讐のため素性を隠しビリーの組織に潜り込んだ。やがてジェニーという女に出会い、次第に惹かれていくのだが…。

評価:★★★★☆(4点/5点)
思いのやり場がないというか複雑な気持ちになり結論も見えてこない大河ドラマ。。。
・2005/08/27 Movieplus


 最初の人物相関を見ていると、善悪の二項対立、そして復讐劇というありふれた物語という想定をしていた。でも、そうじゃなかった。

 前半は二項対立。しかし、ダニエル・デイ・ルイス扮するビリーは、残虐非道な悪というわけではなく、筋を通したギャングである。ルイスの抜群の演技、存在感もあり、僕はむしろ感情移入をビリー側にしてしまう程だ。

 アムステルダムもビリーに取り入り、ビリーの側で復讐の日を待つという展開なのだが、そのモチベーションがいまいち伝わってこない。復讐心を取り戻し、ナイフを投げる練習をする姿も、取り戻す説得力に欠ける気がした。

 ジェニーとの関係が深まる部分も、なぜに愛情が発展するのかの理由づけが浅く、納得しかねる気持ちで見ざるを得なかった。

 これらは全て、ダニエル・デイ・ルイスが格好よすぎるからなのか。むしろ冒頭の雪の日の決闘は省き、劇中で徐々にアムステルダムの過去を明かすかたちにした方が感情移入できたような気がした。

 だが、復讐の日が意外と早い時間帯(物語の中盤)に来たことで、どう物語がすすむのか予想できなくなった。

 アイルランド出身という点で次々と流入するアイルランド難民を味方につけ、一大勢力をつくるアムステルダムは小気味よい。この辺りから、複雑な思いを抱きながら見るようになる。

 アイルランド移民とそれを排斥する人々、双方に憎しみが満ち対立が渦巻くわけだが、どちらも悪いわけではない。歴史の大きな流れの中ではそこに悪役は存在しない。そして、その対立を容赦なく押しつぶす巨大な力。

 歴史の大きな流れの中で、名もない人間の感情なんて意味も力も持たないのかもしれない。流されてきた血は忘れ去られ、二度と省みられることもない。この映画を見るまで、ニューヨークの歴史なんて考えたこともなかったから、ああ、ニューヨークもまたこういう悲しい歴史をもっているんだなあと複雑な思いをもった。

 でも、ビリーが何より大切にして生きてきたのは、名もない人々のために生きることであり、流した血を忘れないことでもある。そしてそれでもなお、祖国のために血を流し、生きることが重要だと言う。

 合衆国という国の暗い部分、しかしそれでもなお持ち続ける祖国への愛というのが、何ともいえない。『ダンス・ウィズ・ウルブズ』でも合衆国の後ろめたい部分というのは見てきたのだけれど、『ギャング・オブ・ニューヨーク』の方が上からの巨大な圧力や、流された下の血が莫大という点でインパクトがある。

 そういう意味で、すごく複雑な感情をもちながら物語は幕を閉じ、エンドロールで歌われる「America」という叫びが深くひびいてくる。考えたって答えは出てこないけれども、それでも祖国への愛を忘れない理由というのは考え続けるべきことなのだろうと思う。



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愛すべき映画たち:『ギャング・オブ・ニューヨーク』
利用価値のない日々の雑学:ギャング・オブ・ニューヨーク ~My Collection~
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ギャング・オブ・ニューヨーク@映画生活
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2005/08/31(Wed) 11:58:44
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